ウキウキさせてくれたネイルの世界へ 以前は介護士として働いていました。介護の仕事にやりがいは感じていたものの、誰でもできる仕事のように思えて、自分にしかできないことを見つけたい――という気持ちから転職を決意。本当に好きなこと、やりたいことは何なのかを考え始めたとき、頭に浮かんだのが成人式の思い出でした。私は幼稚園から大学までずっと剣道をやっていた元剣道女子。剣道一筋の生活を送っていたので、メイクや美容には疎くて、ネイルをしてもらったのも成人式のときが初めてでした。初めてのネイルが嬉しくて、ウキウキした思い出がふと蘇り、あんな気持ちにさせるネイリストってすごく素敵な仕事なのでは――と思い、ネイルスクールへ通うことに。そして、他のサロンにはないデザイン性に惹かれてキャプラスネイルに入社しました。

尊敬できる先輩たちの存在が原動力に 入社前に「キャプラスネイルは厳しいよ」という話しを聞いていたのですが、それは言い換えれば教育体制がしっかりしているということ。私は27歳でこの業界に入ったので、若い子と同じペースでやっていてはダメ、技術やセンスがあるわけでもないし、厳しいくらいの環境の方が良いと思っていました。実際にキャプラスネイルの教育システムは本当に充実していて、先輩も時間を割いて教えてくれるので、少しでも早く技術を身につけられるよう、がむしゃらに努力しました。その結果、過去最速の入社4年でトップネイリストに昇格することができたんです。一生懸命に取り組めたのは、本当にネイルが好きで楽しいから。でも、何より尊敬できる先輩がまわりにいてくれたからこそ、先輩を目標に頑張れたのだと思っています。

自分ならではの強みをつくっていきたい トップネイリストに昇格してからも、まだまだ勉強は続いています。尊敬する先輩たちはみんな何でもできるけれど、それぞれ得意分野や強みを持っているんです。私も先輩を真似するだけじゃなく、自分なりの強みをつくっていきたいと思っています。まだ、自分の強みが何なのかわかりませんが、心掛けているのはお客様に来たときよりも元気になって帰っていただくこと。トップネイリストとして、ご料金をいただくからには、技術はもちろんのこと、接客やネイルをしている時間も料金に相応しい価値あるものでなければならないと思っています。「伊藤さんに会えてよかった」「忙しかったけど来てよかった」「ネイルをしてもらって元気になった」お客様にそう言っていただける時間にしていきたいですね。

1年半で退職し、他のネイルサロンへ もともとネイルが好きで、好きなことを仕事にしようと思ったのがネイリストになったきっかけです。キャプラスネイルは通っていたネイルスクールから「卒業生も活躍しているよ」「良いサロンだよ」とすすめられ入社したのですが、その話しの通り本当に居心地の良い職場で、驚くほど技術力レベルが高く、私も学びながら楽しく働いていました。ただ当時はコロナの感染が急拡大していた時期だったので、電車を避けて車で通勤しようとすると通勤に2時間くらいかかってしまい、その負担から徐々に転職を考えるように。やはり土日のどちらかは休みが欲しいという気持ちもあり、結局1年半でキャプラスネイルを退職して、自宅から近い日曜休みのサロンに転職したんです。でも、失ってから初めてその大切さに気づくことってありますよね。私にとってそれがキャプラスネイルでした。

目指す人、憧れる人がここにはいない―― 転職するまではどこのネイルサロンにも一人は上手なネイリストがいて、技術を学べると思っていたんです。でも実際は違っていて――。もちろん、そのサロンのスタッフさんも決して技術が低かったわけではありません。でも、キャプラスネイルのように憧れの気持ちを抱くことはありませんでした。また、教育や学びの場もなく「もっと勉強したい」「もっと技術を磨きたい」という気持ちが大きくなり、もう一度キャプラスネイルに戻ることに。実は退職してからもキャプラスネイルにはお客さんとして通っていて、転職先でのモヤモヤした気持ちを相談していたんです。一度はキャプラスネイルを離れたものの、そんな私のことをスタッフもお客様も「おかえり」と気持ちよく迎え入れてくれたのが本当に嬉しかったですね。

ハイレベルな先輩の下で技術を磨きたい 今はキャプラスネイルに復帰して、技術力の高さを改めて実感しています。先輩スタッフは仕上がりもフォルムも1ヶ月の持ち具合もすべてがハイレベル。しかも、そんなクオリティのネイルを短時間でつくりあげてしまうので、本当にスゴイなと思っています。また、学びの場も充実しており、月1回の練習会では苦手なことを重点的に教わることができますし、普段から「こういう手順でやると、こういうアートになるよ」など、色々とアドバイスをもらえるのでサロンワークでも勉強になることがたくさんありますね。キャプラスネイルは自然と目標ができ、仕事に対する意識が高くなる不思議なサロンです(笑)。土日に休みが取れるようにしたいという課題はまだ残っていますが、自分の頑張りでクリアしていきたいですね。

色々な仕事に挑戦できるから面白い “新しいことにどんどん挑戦できる”――キャプラスネイルはそんなネイルサロンです。私自身、店長兼マネージャーとしてスタッフの技術指導を行いつつ、店販商品のセレクトや紹介動画の作成、イベント企画など、さまざまな仕事に携わらせてもらっています。サロンワークだけでなく、色々な仕事に挑戦できるのは面白いですし、任されることにもやりがいを感じていますが、もともと意欲的なタイプだったかというと決してそうではありません。新卒で入社した当時はこれといって将来のビジョンもなく、先のことは何も考えていませんでした。でも、入社して2～3年が経ち、技術が身についてくると売上が伸び、お客様が増え、自然とやりがいを実感するように。そのやりがいが、次のステップを目指したいという意欲に変わっていったんです。

頑張れるのは信頼できる仲間がいるからこそ 入社7年目には店舗責任者を任されたり、後輩スタッフの教育を担当したり、ネイルのデザインチームに加わってシーズンコレクションのデザインを考えたり……施術以外のプラスαの役割も担うようになり、仕事の面白みがどんどん広がっていきました。もちろん仕事が増えていくのは大変で、逃げ出したくなったことも。でも、やらされている感覚がまったくなく、信頼して任せてもらえるのが嬉しかったですね。新しい試みやチャレンジングな仕事に集中して取り組めるのは、しっかりサポートしてくれる上司、そして安心してサロンワークを任せられる後輩がいるからこそ。気がつけば10年以上キャプラスネイルで働いてきましたが、これまで人で悩んだことは一度もなく、この恵まれた人間関係がキャプラスネイルの大きな強みだと思っています。

得意なことを活かして活躍できるサロンへ キャプラスネイルは常に変化していくサロンです。入社当時と比べると給与体系も労働時間も大きく変わり、かつては21:30くらいまで働いていましたが、今では18:30には完全に仕事が終わるように。女性中心の職場だからこそ、結婚しても、子供が産まれても、長く働いていけるよう、どんどん働き方改革を進めています。また、色々な仕事を経験したい人、一番になりたい人、しっかり稼ぎたい人、技術力を高めたい人など、頑張り方は人それぞれ違うもの。後輩にも私のようになって欲しいとは思っていません。商品を販売するのが得意な人もいれば、お客様を楽しませるのが得意な人もいる――。一人ひとりが得意なことを活かし、自分らしいステップアップやスキルアップを目指せる仕組みをつくっていきたいですね。